【FP3級無料講義】保険の基本②~保険の原則、契約者等の保護、生命保険①~生命保険の基礎、生命保険料、契約時の義務、保険料の払込み【簡単まとめ】

FP3級

こんにちはプログレです。

本日は、「【FP3級無料講義#16#17】保険の基本②~保険の原則、契約者等の保護、生命保険①~生命保険の基礎、生命保険料、契約時の義務、保険料の払込み【ファイナンシャルプランニング技能検定】」をまとめました。

FP3級独学の第9回目です。
良かったら皆様の一緒にFP3級勉強しませんか?

筆者は製薬業界12年以上勤務をしており、今は管理職に就いています。
小さな会社なので、守備範囲も広く、毎日新しいことにチャレンジしてながら、フルタイムで働き2歳と4歳の子育てをしています。

勉強した動画

保険の原則

保険の制度は、大数の法則と収支相等の原則を基に成り立っています

① 大数の法則
▶︎母集団の数が増えれば増えるほど、ある事柄(死亡保険のの場合は死亡)の発生する割合は一定の値に近づき、その値は事柄の発生する確率に等しいというものである。

② 収支相等の原則
▶︎保険期間中の保険料の総額・運用益の合計(保険会社の収入)と、保険金の支払い総額・経費の合計(保険会社お支出)が一致するように、保険料を算定することをいう。

契約者等の原則

① 保険契約者保護機構
▶︎保険会社が破綻した場合に、保険契約者等の保護を図ることを目的とした法人である

生命保険契約者保険機構 損害保険契約者保護機構
補償内容 破綻時点の責任準備金90%まで補償 保険金の80%から100%を補償(保険の種類により異なる)
加入義務 あり▶︎原則、国内で営業するるべての生命保険会社・損害保険会社
なし▶︎少額短期保険業者や共済

少額短期保険事業者は取扱商品が「少額・短期・掛捨て」に限定されていて、1人の被保険者から引き受ける保険金額の総額は、原則として1,000万円が上限

 

② クーリングオフ制度
▶︎消費者保護の観点から、契約から一定の期間内であれば消費者から契約を解除できる制度である

手続き 「契約の申込日」または「クーリングオフに関する署名を受け取った日」のいずれか遅い日から8日以内に、申込みの撤回または解除を書面で行う
クーリンングオフできない場合 ・保険期間が1年以内の場合
・保険会社の営業所等を訪問して契約した場合
・指定の医師による診査が成立条件の保険契約で、医師の診査を受けた場合

 

③ ソルベンシー・マージン比率
▶︎保険会社の健全性を図る指標の1つで、ほけんきんの支払余力を示す指標である。
ソルベンシー・マージン比率は、数値が高いほど安全性が高く、200%が健全性の基準とされ、200%を下回ると金融庁による早期是正措置の対象となる

 

第2節 生命保険

生命保険の基礎

① 生命保険の種類
▶︎生命保険には、死亡保険、生存保険、生死混合保険の3種類がある

② 生命保険の基本用語

用語
契約者 保険会社と契約を結び、契約上の権利・義務を持つ者
被保険人 保険の対象となっている者
受取人 保険金等の支払いを受け取る者
保険料 契約者が保険会社に払い込むお金
保険金 被保険者が死亡・高度障害状態の時、または満期まで生存した時に保険会社から受取人に支払われるお金
給付金 被保険者が入院や手術をしたときなどに保険会社から支払われれるお金
解約返戻金(かいやくへんれいきん) 保険契約を途中で解約した場合に契約者に払い戻されるお金
特約 主契約に付加して契約するもの

生命保険料

① 保険料の算定
▶︎保険料は3つの予定基礎りつに基づいて算定される

予定基礎率 内容 保険料との関係
予定死亡率 統計に基づいて、性別・年齢別に算出した死亡率 予定死亡率↓▶︎保険料↓
予定利率 保険会社が予め見込んでいる資産運用による利回り 予定死亡率↑▶︎保険料↓
予定事業費率 保険会社が予め見込んでいる事業運営に必要な費用 予定事業費率↓▶︎保険料↓

② 保険料の構成

 

③ 剰余金
3つの予定基礎率をもとに算出された保険料と、実際にかかった費用には差額が生じる。
一般に予定基礎率は余裕を持たせた値を設定するため、保険会社が受け取る保険料の方が実際にかかった保険会社の費用よりも多くなる。
この場合の差額を剰余金といい、その要因は3つある

要因 内容
死差益 予定死亡率で見込まれた死亡者数よりも実際の死亡者数が少ない時に発生
利益差 予定利率で見込まれた運用収益よりも実際の運用収益が多い時に発生
費差益 予定事業費率で見込まれた経費よりも実際の経費が少ない時に発生

契約時の義務

① 告知義務
▶︎保険契約者等が保険の申込み時に、保険会社が契約を承諾するかどうかの判断材料となる重要事項(健康状態や病歴など)について、保険会社の求めに応じて答える義務をいう

② 契約の責任開始日
▶︎保険会社が契約上の責任(保険金等の支払い)を開始する日、砂わり契約したほけんの保障が始まる日をいう
通常、①申し込み ②告知 ③第1回の保険料払込の3つ全て完了した時が、保険契約の責任開始日となる

保険料の払込み

①保険料の払込方法と猶予期間

内容
払込方法 一時払い、月払い、半年払いなど
猶予期間 月払いの場合 払込期月の翌月初日から末日まで
例)契約応当日が4/10の場合▶︎5/1~5/31まで
半年払い
年払いの場合
払込期月の翌月初日から翌々月の契約応当日まで
例)契約応当日が4/10の場合▶︎5/1~6/10まで
※契約応当日は契約日に対応する日

② 契約の失効と復活

内容
失効 猶予期間を過ぎても保険料を支払わなかった場合、保険契約が効力を失う
復活 保険契約が失効した場合でも、一定期間内に所定の手続きを行うことにより、契約を元の状態に戻すことができる
復活後の保険料は失効前の保険料率が適用され、失効期間中の保険料をまとめて支払う必要がある

 

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