【小学生でも分かる】癌治療方法と癌の主なメカニズム

メカニズム

こんにちは、プログレです。

こちらの記事では現在の癌治療方法を、分かりやすく説明します。

実は私自身、10年ほど製薬業界に身を置いていて、ほとんどの期間癌の治験に関わってきました。
そんな私が分かり易く解説します。

一般的な癌治療

まず、
✅ 局所療法。的を絞った治療方法。
がん細胞が限られている場合に使われます。

放射線療法

切除する手術療法。
放射線を照射してガンを攻撃して死滅させます。
大きく固まったものに対しては放射線療法が有効です。

レーザー治療

レーザー治療の一種である光線力学的療法。
中心型早期肺癌には有効性があるそうです。

✅ 全身療法。複数箇所に癌が確認されたり全身に癌細胞がある場合はこちらが用いられます。

化学療法

薬による治療よくドラマなどで脱毛症状のイメージがあるかもしれませんが、今は分子標的薬と言って副作用をかなり抑えた薬が開発されています。
10年20年前と比べると副作用も穏やかで、多くの方が仕事を継続しながら癌治療を進めています。

免疫細胞療法

実は体内にはT細胞と言ってがんと闘ってくれる免疫があります。
ただしそのT細胞ががん細胞によって攻撃のブレーキをかけられることがあります。
そのブレーキを防ぐための薬として導入されたものが、この免疫細胞療法になります。

T細胞とは?
血液中を流れている白血球のうち、リンパ球と呼ばれる細胞の一種です。免疫界の司令塔です

がん細胞とは

普通は…
細胞が正常に生まれる▶︎正常に繋がる▶︎死ぬ
というサイクルを繰り返しています。そのため細胞は常に綺麗で正常な状態をキープしています。

がん細胞…
ちょっとおバカさんになった細胞です。

正常に生まれる▶︎👿 異常な細胞
正常に繋がる▶︎👿 異常に繋がる
死ぬ▶︎👿 死なない
上記によって死んでくれれば、癌にならないのですが、死なずに増殖してしまったものが癌化します。

用語を合わせて、癌になるおバカさん3パターンを説明します。

✅ 変異(遺伝子内レベルでクレイジーになったもの。細胞自体がおバカになったもの)
本来の遺伝子塩基配列が変わってしまい、作られるはずだったタンパク質が作られなかったり、正常とは異なったものが作られる。
例)肺腺癌、メラノーマ

✅ 融合(遺伝子の繋がりレベルでクレイジーになったもの。園児が手を繋いで輪っかを作っているのですがそこにお猿さんが混じって園がパニックになっている状態です)
複数の遺伝子が途中で入れ替わって連結したり、別の遺伝子の一部が転移、挿入された遺伝子。
例)白血病

✅ 増幅(でかすぎる細胞)
遺伝子の数が必要以上に増えること。
例)乳がん、胃癌

人間の体は30日後には全く別のものに入れ替わっていると言われています。
なのでしっかり細胞が新しく入れ替わっています。しかしガン細胞はおバカさんになってしまったのでなかなか死にません。
多過ぎな上なかなか死にません。つまり、どんどんどんどん増えていきます。
正常な細胞は正常に死んでいくので、不必要に増えることがありません。

もちろん例えば切り傷をしてしまって、炎症を起こしてしまった場合は、白血球が増えます。
それは治療するために一時的に増えるだけで、完治すれば白血球の数は戻ります。

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