感染症が気になる昨今。
手を綺麗に保つことは感染予防に大いに役立ちます。
その際、石鹸と薬用ハンドソープどちらを買うべきかと迷ったことはありませんか?
本日はこの疑問を含め、簡単で有効な手洗いについて紹介します。
本記事のテーマ
✅ 感染予防に最適な手洗い(文献情報や医療現場のガイドライン参照)
読者さんへの前置きメッセージ
手洗いについて、様々な情報があります。一番は読者さんが納得できた上で実践する事だと思います。
文献情報を見ると、30秒〜1分の手洗いとなっておりました。
ここを守る事で文献情報が役に立つことになります。
石けんと薬用ハンドソープのどちらが良いか
回答としては、どちらでも良いです。
石けんはアルカリ性
薬用ハンドソープは弱アルカリ性(家庭で一般的に使用しているもの)
肌は弱酸性で、アルカリ性を使用することで手に付着した細菌を包み込んで洗い流すことができます。
最も大切なことは、しっかり時間をかけて30秒〜1分手洗いをすることです。
手洗い15秒の文献データは少ないです。
文献データを活用するためには、しっかり手洗いすることが大切です。
石けんとは何か
脂肪酸または脂肪酸混合物と、アルカリ金属が中和して結合してできた化合物
何言ってるか良くわからないわ
石けんの起源が分かりやすいので紹介します。
石けんの起源
約1万年前、人間が火を使うようになって獣肉を食べて焼いて食べるてた頃
獣肉から滴り落ちる油と木の灰が反応して発見されたのが石鹸の始まりと言われています。
薬用ハンドソープとは何か
「薬用」とあるので、殺菌成分が含まれています。
例えば、イソプロピルメチルフェノールは低刺激で殺菌効果があるとされています。
イソプロピルメチルフェノールの製品紹介に、低刺激で殺菌効果があること書かれています。
情報源は以下の大阪化成株式会社の製品紹介です。
詳しく知りたい方はクリックしてみてください。
2016年にトリクロサン等9成分(注)を含有する抗菌石けんの回収指導がありました。
日本では問題はなかったのですが、FDAで対応があり、日本でも行われました。
https://www.pmda.go.jp/files/000214381.pdf
医療現場における、手指衛生のためのCDC(Centers for disease Control)ガイドライン
こちら拝見しました。少し堅苦しく、情報量が多いので、ポイントだけ紹介します。
https://med.saraya.com/gakujutsu/guideline/pdf/h_hygiene_cdc.pdf
手指衛生において、まず知っておきたいこと
手指消毒へのさまざまなアプローチの目的を理解するためには、皮膚常在菌を理解する必要があります。
手から採取される細菌は、通過型と常在型があります。
✅ 通過菌
皮膚の表層に定着する通過菌はルーチンの手洗いによって除去しやすいものです。
通過菌は感染に最も多く関与する微生物です。
✅ 常在菌
皮膚より深い層に定着している常在菌は通過菌と比べて除去するのが難しいです。
加えて常在菌は感染に関与することは少ないとされています。
つまり手洗いは通過菌をターゲットにしております。
各種文献における対象者への手洗い指導
爪を切って、手や腕から装飾品を外す。手と前腕2/3を水道水で30秒〜1分石けんもしくは抗菌石けんで洗う
筆者としては、手洗いをしっかり時間かけて行うことが最も大切であること盲点となっていました。
手洗いの時間をしっかり確保して、感染症予防に努めたいなと思いました。
ここまで読み進めていただきありがとうございました。
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